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しかしながらこの工法は、多くの専門的な知識と正確な土木技術を必要とし、さらには登山者の行動予測や周囲の景観と調和させる感性をも知っていなければならず、正確な施工ができなかったり、技術者が育っていないのが現状です。
そこで、北海道山岳整備では近自然工法による整備や、施工技術の指導、景観保全等のコンサルティング業務により登山道をより良いものにし、地域住民や利用者・管理者とともに登山道や山岳景観を保全していくシステム作りを目指して活動を開始しました。
合同会社 北海道山岳整備
北海道上川郡当麻町伊香牛1区
平成23年3月7日
岡崎 哲三
0166−84−5115
sangakuseibi@potato.ne.jp
名称
所在地
設立
代表
TEL・FAX
e‐mail
■登山ブームによる登山道浸食の増加
近年、日本において「登山」は大きなレジャーになっています。登山者数は増加傾向にあり、個人の登山だけでなく団体によるツアー登山も増え、さまざまな形の山岳利用形態ができています。 しかし、利用者数の増加とともに登山道の荒廃が大きな問題としてとりあげられるようになりました。 もともと脆弱な地盤が、登山者の踏圧等のインパクトにより裸地化し降雨等の水流でさらに浸食されるという悪循環が全国の山岳地域で起こっています。また、各地で整備事業が行なわれていますが、荒廃に対応した整備は少なく、浸食が急速に進んでいるのが現状です。
登山道は様々な形で整備されてきましたが、登山者の歩き易さを求めた施工がほとんどでした。 そのため浸食原因に対応できず、施工直後に壊れたり新たな浸食原因になってしまうこともありました。
このような現状に対応すべく、平成17年度より環境省直轄工事として北海道大雪山にて「近自然工法」による登山道整備が始まりました。 この工法は従来の登山者の歩き易さを優先させた工法とは違い、浸食を止め、自然を復元させることを主眼にした非常に可能性のある工法です。現在は大雪山だけでなく、利尻山やトムラウシ山においても近自然工法を使った工事が始まり、全国の山岳地域で講習会などが行なわれるようになりました。
■浸食に対応していない整備が多い