メディア旭川 連載記事
世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』
第150杯「喫茶店」
喫茶店には、喫茶、純喫茶、カフェ、カフェーなどの呼称があるようですが、食品衛生法が令和3年に改正され、喫茶店営業許可が廃止され、飲食店営業許可に統合されたので、これらの法律上の違いはなくなりました。したがって、飲食店営業許可をとれば、どれを名乗っても良いのですが、一応、レトロなのが喫茶、そのうち酒類を提供しないのが純喫茶、現代的でオシャレなのがカフェ、戦前、酒類も提供し女性の接客もあったのがカフェー、と区別できると思います。カフェー丸玉女給事件という、カフェーに勤める女給の歓心を買うため、男性客が女給に多額の独立資金を渡すという約束は、履行を強制されない特殊の債務関係が生じるに過ぎないとして、贈与契約を認めて男性客に女給へ金員の支払いを命じた1,2審を破棄・差戻した昭和初期の大審院(現在の最高裁判所)判例があり、今でも、この判例は民法学習の教材となっています。
何年か前に名古屋で弁護士会の行事があり、3連泊したことがあります。名古屋といえば、味噌煮込みうどん、味噌かつなどの名古屋めし、エビフライ、きしめん、ひつまぶしなどが思い浮かびますが、忘れてはならないのが、喫茶店のモーニングです。名古屋圏では、喫茶店が充実しており、モーニングが評判の店が数多くあるので、朝食はホテルでとらずに、喫茶店のモーニングを楽しむことにしました。モーニングのハシゴをした日もあります。感想としては、クオリティは高いのかも知れませんが、それなりのお値段で、お得感はあまりないということです。混んでおり、ゆっくりはできません。
旭川の喫茶店といえば、昔、男爵とか子爵という夜遅くまで営業している喫茶店があった記憶があります。中学生のころインベーダーゲームが流行り、ゲーム喫茶に入ると補導されるという噂がありました。改めて旭川の喫茶店に着目すると、昭和レトロな喫茶店がそれなりに残っていることに気づきます。メニューにナポリタンやパフェがあること、値段が安いことが特徴です。ナポリタンがコーヒー付きで600円、パフェは400円代という店、コーヒースカッシュなる飲み物がある店もあります。メニューにないものをサービスで出してくれる店も多く、決して名古屋の喫茶店に負けていないと思います。ただ、喫煙可の店が多く、愛煙家の常連さんが多いため、タバコが苦手のぼくとしては、少し厳しい環境です。

