メディア旭川 連載記事
世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』
第134杯「厄年」
男性の場合、数えで25歳、42歳、61歳が本厄、42歳が大厄で災いに気をつけなければならないとされ、ぼくの場合は、1990年、2007年、2026年が厄年となります。
1990年は、大学を卒業した年であり、司法試験の勉強を本格的に始めた年です。当時、厄年と意識もしていませんでしたが、長い受験生活の始まりの年ですので災いが降りかかった年といえるでしょう。
2007年は大厄であったので、前年の2006年正月から、上川神社でお祓いを受け、2007年正月はもちろん、後厄の2008年正月もお祓いをしてもらっています。おかげで身内に何事も起こらず、無事に過ごせたと記憶しています。これ以降は厄年ではないのですが、毎年正月に上川神社の神殿で、お祓いを受け、除災・身体健固の祈祷をしてもらっています。
今年も、上川神社に初詣に行き、神殿で宮司のお祓いを受けてきました。その際、形代という紙に住所・氏名と数え年で年齢を書きます。今年迎える満年齢に1を足すため、ぼくの場合は数えで60歳となります。新年早々、自分もついに還暦かと驚きました。初詣といえば、おみくじですが、ぼくは、おみくじを引くのを30年前くらいにやめました。それまでは大学や司法試験の合格祈願でおみくじを引いていたのですが、大吉は引いたことがなく、学業も「成り難し」「努力すれば成る」ばかりで、良いくじを引いたことがなく、精神衛生上、良くないのでやめています。
巳年になったばかりで気の早い話ですが、来年は午年です。ぼくは1966年の丙午(ひのえうま)年生まれで、来年満60歳の年男となるので、来年は60年に1度の丙午の年です。丙午年生まれの女性は気性が激しく、夫を不幸にするという迷信があり、出産を控えたので出生者が少なかったのです。同世代が少ないため、高校受験や大学受験では競争率が低くなり少し得をしました。
なお、ぼくの上の丙午世代は存命ならば現在118歳であるところ、日本最高齢は115歳ですから、ぼくの上の丙午世代は、もうこの世にはいません。ぼくの世代が生存している唯一の丙午世代となります。来年は丙午の後輩が世に出てくることになるので、楽しみにしています。
他方で、ぼくは来年、数えでは61歳となり厄年となります。生命保険の見直しをすると保険事故に遭遇すると思っているので、厄払いをしてから保険の見直しをしようと考えています。