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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第132杯「賞味期限」

もともと発酵食品が好きで、積極的に摂取しています。醤油や味噌といった調味料、納豆、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、キムチやニシン漬けなどの漬物、ワインや日本酒、ビールなどの醸造酒。取り寄せもよくしています。数年前に痛風になってしまったので、プリン体を多く含む食品は控えなければならず、ビールは控えなければなりませんが、ワインや乳製品はプリン体が少ないらしいので、控えなくて良いと解釈しています。幸い、今のところ糖尿ではないと診断されていますが、今年は不整脈が発覚し、手術までしたので、心臓への負担軽減のため、糖分を控えて体重を減量し、規則正しい生活を心掛け、通じを良くするため腸内環境を整えようと思っています。

こういった経緯から、最近、プリン体・糖質ゼロのノンアルコールビール、機能性ヨーグルトに凝っており、毎日飲むようにしています。機能性ヨーグルトは賞味期限が短く設定されており、フードロス削減のため、賞味期限が近くなっても廃棄されなくなった関係で、大幅な値引きとなっていることがよくあります。

発酵と腐敗は、人体に有害か否かで区別され、科学的には同じ現象ですから、発酵食品は人体に無害の腐敗食品ともいえます。既に腐敗しているので、賞味期限はあってないようなものだと思っており、大幅な値引きとなっているものを狙って購入しています。逆に、値引きになっていないものは購入しません。こうして、定価の半値程度で購入しており、お得感に自己満足しています。先日、レジで値引きを失念され、誤って会計されたことがありました。

こういった場合、レシートをもらって値引きされていないことを確認しても、それを申し出ることは非常に葛藤が多く、躊躇するところです。いい年をしてそんなせこいことをするのかと。ですが、「値引きになっていない機能性ヨーグルトは購入しない」という自分のポリシーに反するので、一念発起して、申し出て値引きをしてもらいました。学生の頃、カレー弁当にから揚げをトッピングして注文して購入し、持ち帰ってフタを開けたところ、から揚げが入っていなかったことがあり、このときも、指摘するか否か非常に悩みましたが、クレーマー扱いされるのを覚悟の上、電話したところ、から揚げがトッピングされたカレー弁当を届けてくれたことがあり、今回、その記憶がよみがえりました。