メディア旭川 連載記事
世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』
第131杯「スロースターター」
今年は不整脈が発覚し、手術までしましたが、改善されず、不整脈が復活してしまいました。医師と相談し、毎日、血圧をチェックして対策を考えましょうということになり、早速、血圧計を購入して毎日2回測定しています。自分は血圧が高めなのではないかと思っていましたが、実は、低いくらいでした。また、飲酒すると血圧が上がると思っていましたが、むしろ下がります。
ぼくの場合、飲酒した場合の血圧は上が80前後、下が60前後になります。低血圧の人は朝の目覚めが悪いとよく聞きますが、その他にも、不安症、記憶障害ということもあるようです。 ぼくの場合も、朝の目覚めが悪く、午前中は調子が出ないスロースターターです。
また、これまでの人生、何をやってもスロースターターであり、なかなか調子が出ないということが多々ありました。司法試験の択一試験でも、最初の方で解いた問題でミスをすることが多かったので、試験開始前に、タウリンの入った栄養ドリンクを飲み、10問くらい問題を解いてから、試験に臨みました。論文式試験でも、最初の科目では筆が進まないので、答案用紙1頁分くらい文字を書いてから試験に臨みました。
スポーツをしても出だしはうまくいきません。例えば、ボーリングの場合、1ゲーム目の前半は調子が出ず、後半からエンジンがかかり出し、球速もあがり、1ゲーム目より2ゲーム目、2ゲーム目より3ゲーム目の方がスコアが良くなります。これらは、血圧が上昇して血の巡りが良くなると、頭が冴えてくる、体も良く動くようになるということなのでしょう。今ごろ気づきました。これまでは無意識のうちに血圧を上げる努力をしていたことになります。
また、出張中に、他の仕事・用事が気になり、早く戻りたいと思うことがあります。2泊3日がちょうど良く、それより長く不在にすると心配・不安になりますが、これは血圧が低めのせいなのかも知れません。飲酒しても、最初の1時間くらいは酔いが回らず、調子が出ないので、ついついオーバーペースになり、その後、一気に酔いが回ります。
居酒屋で、いつの間にか眠ってしまう、バスや電車に乗車中に眠ってしまい、乗り越してしまう、ある時点からどういう行動を取ったのか、どうやって帰宅したのか記憶がない、といった経験がありますが、これらは飲酒して血圧が下がり、記憶障害を起こしている可能性もあると思います。