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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第126杯「入院生活」

生まれてはじめて入院しました。入院の際は、ハーブミックスや山椒を持って行くことをお勧めします。病院食が豊かになります。味噌と山椒はよく合う。豆腐や味噌汁に山椒をふると塩分が少なくても満足できます。酢を使っている野菜系のおかず(サラダやあえ物)にハーブを振りかけるとイタリアンの味になります。

手術の日には、アソコを除毛され、尿道カテーテルを挿入されるという事態になりました。常に尿意を覚える状態になるのです。手術よりこちらの方が嫌でした。最初からわかっていたら、手術を受けなかったと思います。だから除毛と尿道カテーテルのことは告知しないのですね。

病院から配布されたアブレーション手術説明の小冊子には局所麻酔を施す旨、記載されていました。全身麻酔だと4年寿命が短くなるという都市伝説?があること、局所麻酔なら、手術中も意識を失わず、何をやっているか、話しているか少しはわかるだろうから局所麻酔でよかったと思っていました。ところが、入院後の説明では全身麻酔を施すとのことでした。眠っている間に手術が行われることに若干抵抗がありましたが、全身麻酔で眠っている間も夢を見るのだろうかと考え、もしかしたら三途の川を見ることが出来るかもしれない、場合によっては観光できるかもと思い、目が覚めて、夢の記憶があれば、脳みそに定着させ、早めに文章にしようと考えました。

麻酔をかけられていつの間にか眠ってしまい、手術が終了して声をかけられて目を覚ましました。夢を見たかというと、これが見たんです。河川敷で野球をやっている夢でした。ぼくはキャッチャーをしており、無死満塁で、ランナーをホームに返したらサヨナラになるという場面でした。この場面でベンチの後ろで応援していた「クボタ」という人が、なぜか、ぼくに何かの券をくれ、ランナーがベースから離れているときに、この券をランナーに提示すればアウトになるからと教えてくれました。どうやって提示したかは記憶にありませんが、おそらく、ホームに走ってくるランナーに券を提示したのでしょう、いくつかアウトをとって何とか切り抜けられそうだと思ったところで目が覚めました。券をくれたクボタさんありがとう、くれなかったら、サヨナラ負けするところでした。あの世行きだったかもしれません。野球をした河川敷は三途の川の河川敷だったのかなと思います。