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北海道新聞 連載記事『朝の食卓』

ゆずこしょう

北海道新聞 連載記事『朝の食卓』


11月中旬、所用で東京に出かけた時、千葉県外房 (房総半島の太平洋側)に足を延ばしました。目的は某居酒屋で「酔なめろう」を食べること。なめろうを氷と酢に漬けた郷土 料理です。無事目的を果たし、勝浦市に泊まりました。

勝浦市では朝市が開催されています。高山、輪島と並び日本三大朝市の一つだそうで、せっかくなので、のぞいてみました。

みかんを勧める店があり、房総半島でもみかんが栽培できるんだなと感心し、店主と話し込んでいたところ、さなゆずが一山200円で売られているのを見つけて購入しました。ゆずこしょうを作ってみようと思いついたのです。

ぼくは、薬味の中ではゆずこしょうが一番優れていると思っています。おでんやソーセージなど、からしやマスタードを使う場面ではゆずこしょうを使います。肉類にも魚介類にも合うので重宝しています。

市販品の瓶のラベルには原材料として「ゆず、青唐辛子、塩」と記載されていたので、ゆずの皮、自宅で栽培して乾燥させた青唐辛子、それと塩をミキサーにかけてみましたが、水分不足でうまくかくはんできません。そこでゆずの果汁も加えてかくはんすると、見た目はそれらしきものが出来上がりました。果汁が加わった上、青唐辛子が激辛なので、酸味の強い激辛ゆずこしょうになりました。少量でもよく効きます。

今年もいろいろありましたが、自家製ゆずこしょうで年が越せそうです。