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北海道新聞 連載記事『朝の食卓』

カレーの「聖地」

北海道新聞 連載記事『朝の食卓』


ぼくは高校時代、登校目はほぼ毎日、旭川東高の向かいにあったカレー店「米々亭」(2017年に閉店)で昼飯を食べていました。ここの学生カレー(エコノミーカレー)を年間200回くらい食べたと思います。

そのためカレーを食べないと元気が出ない体質となり、高校卒業後、札幌で大学受験浪人したときは、カレーを求めて食べ歩きをしました。

当時、北大生の協力で編集された食べ歩きの本があり、たまたま書店でこれを見つけて、何となく購入し、以後、この本を頼りに、いろいろな店に行きました。

大学生からの情報が中心となっていたので、所持金が少なくても食べ歩きができるようになっており、今思えば、食べ歩きの入門書としては非常によくできていたと思います。

タイトルははっきり覚えていませんが「札幌青春...」だったと思います。特筆すべきは、ルーカレーの店がほとんどだった時代に、この本では、スープカレーの店として「アジャンタ」が紹介されていました。34年前の1985年(昭和60年)、既に「スープカレー」という言葉が存在していたことになります。ぼくのスープカレー歴も34年です。

スープカレーの「聖地」ともいうべきこの店を、この前、久しぶりに訪ねたら、元の場所にはもうなくて、若干あせりましたが、移転して現在も営業していることがわかり、ほっとしました。後日、路線バスを利用して聖地巡礼を果たし、スープカレーを堪能しました。