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北海道新聞 連載記事『朝の食卓』

家庭菜園

北海道新聞 連載記事『朝の食卓』


自宅裏に家庭菜園をつくっています。手入れをする時間がないので、雑草だらけで、菜園の体をなしていません。ミント、ギョウジャニンニクは、何年も植えっぱなしですが、よくできます。もとは雑草ですから当然といえば当然です。

とりあえず、種をまいておけば、何かできるだろうという発想でやっています。また、元手をかけないことをモットーとしており、バジルや枝豆なども苗を買わずに種から育てます。炊事の際に出る種や、保存が悪く、芽が出てしまったジャガイモや山ワサビを捨てずに植えています。発芽しても何か分からないまま育てていることもあります。何年か前に「ゴーヤー」を育てているつもりが「そうめんカボチャ」ができてビックリしたことがあります。

当然ながら無農薬なので、芋虫や青虫・毛虫が発生します。ぼくは彼らを駆除したりせずに、保護して育てることにしています。何とアゲハチョウになったものもいました。モンシロチョウになるものもいますが、寄生虫が虫から出て来たりして、成虫になれずに死んでしまうものもいます。自然界は厳しいなあ。

ある夏の朝、目が覚めると、家の中をガがブンブン飛んでいて、どこから入ってきたのかなと思っていたら、家の中で飼っていた幼虫が羽化してガになったものでした。家の中から外に出してやりました。グッドラック!達者でナ!頑張って子孫を残せよと、エールを送りました。