◎むう工房の椅子について ダイニング用の椅子について重視していること。
ダイニングテーブルとの関係では天板高さと座面高との間(差尺)は、個人差はありますが27cm〜30cmと言われています。
1.すわり心地
座る人の身長、体重、座面の高さ(踵から膝裏までの長さ)に合った適正なサイズであること。 背の当たりがやさしいこと。・・・・・・・・・・・・・・・・ペーパーコードで編んだ背編の椅子
座面が適度の弾力性があること。・・・・・・・・・・・裏表とペーパーコードで袋網に編んだ座面は弾力があり、腰に負担が少ない。
2.軽量であること
使用するときに運びやすく動かしやすいこと。・・・・ペーパーコードで編むことにより板座の椅子より軽くなる。
3.メンテナンスも容易であること。
ペーパーコードで編んだ椅子は、布張りや、皮の椅子のように扱えば、20年程度大丈夫だと思われます。使用している紐は、日本の再生紙の紙紐であるため価格も安く、張り替えも容易です。
以上の点を考慮して、むう工房では発足(1990年から)以来ずっとペーパーコードの椅子やスツールを制作しています。現在、20年ほど経過して初期の作品の編換えの依頼が来るようになりました。
*張替参考価格 座面張り・・1脚8,000円(税抜) 背の張り・・1脚4000円(税抜) 別途運送料
尚、ヨーロッパでは昔からペーパーコードが使用されていて、有名なYチェアに使用されています。最近は、よく編みかえをしています。
《ペーパーコードについて》・・・・・日本の再生紙で防腐、撥水加工された紙紐です。森林や庭木用の緑化資材として使われているもので、十分強度があります。ただし汚れや、水には注意が必要です。現在、旭川の居酒屋と喫茶店で使われていますが、問題は無いようです。
普段のお手入れ方法
・掃除機でペーパーコードの間のホコリを取り除いて下さい。
・水に濡れてしまった場合は、軽く、ペーパーコードをこすらない様に水分を取り、陰干しして完全に乾かせてください。また、汚した場合は、素早く固く絞った布巾で、叩くように拭取り、陰干しして下さい。乾くまでは、使用しないで下さい。
注:無理にこすったり、水に濡れたままご使用になりますと、ペーパーコードの寿命を短くする恐れがあります。
◎木部のメンテナンスについて
RIO KAZE−70クリヤーオイルの仕上げは、椅子はそれほど気を使わなくてかまわないと思いますが、テーブルは、水や鉄の器、熱いものには気をつけてください。一年ぐらいは、水はそのまま乾くと白くにごりますので、注意してください。鉄は、ナラのタンニンに反応して、黒くなりますので注意してください。メンテナンス用に蜜蝋ワックスなどを使用して、汚れたり、触ってざらついたりした時、サンドペーパー(#320)で軽く磨き、ワックス拭きしてください。
(メンテナンス用のリボスのワックスやオイルセットもありますので、問い合わせてください。)