63〜65年グランデ・インテル

Helenio Herreraのインテル。在任は1960-68。
60-61は3位でスター選手のAngelillo(アンヘリージョ)をシーズン後に放出。
61-62は2位。

シーズン 国内リーグ 国内カップ 欧州カップ ICC out/in
特記事項
62-63 優勝 Best16 /Burgnich,Maschio,Jair,Di Giacomo:
52-53以来のリーグ優勝。
63-64 2位
(ボローニャ)
Best8 優勝3-1レアル Buffon,Maschio/Sarti,Szymaniak,Cappellini:
プレーオフ●0-2ボローニャ。Everton→Monaco→パルチザン→ドル→real M
64-65 優勝 runners-up(Juve) 優勝1-0Benfica ○インデ Szymaniak,Cappellini/Bedin,Domenghini,ペイロ:
マッツォーラ17点得点王、ブカレスト→Rangers→リバポ→Benfica
65-66 優勝 best4 準決勝
(Real Madrid)
○インデ /Cappellini復帰:
ブカレスト→フェレンツバロシュ→レアル
66-67 2位
(ユーベ)
Best4(Padova) 準優勝1-2Celtic ペイロ/ルイス・ヴィニーチョ,
トレブルも狙えた。リーグラスト6戦大失速で最終戦●0-1マントバDi Giacomo
67後にジャイール、グアルネリ、ピッキ(とヴィニーチョ、ビチクリ)退団で5位に終わる。
70-71にスクデット→71-72にECC runners-up

season GK SW ST RB LB DM CM RW LW OM FW
63-64 Sarti Picchi Guarneri Burgnich Facchetti Tagnin Suarez Jair Corso Mazzola Milani
64-65 Sarti Picchi Guarneri Burgnich Facchetti Bedin Suarez Jair Corso Mazzola Peiro
66-67 Sarti Picchi Guarneri Burgnich Facchetti Bedin Bicicli Domenghini Corso Mazzola Cappellini
66-67:ケガのSuarezの代役にあまり出番の無かったBicicli。Jairも筋肉系の怪我を抱えていてDomenghini。


64-65CL連覇時のメンバーと年齢。前年度の面子がカッコ内。当時は交代枠なし。ドメンギーニ23


中心メンバー

■Alessandro "Sandro" Mazzola アレッサンドロ(サンドロ)・マッツォーラ 1942-11 在籍61-77
・リーグ64-65得点王。W杯は66-70-74の3大会出場。
・父ヴァレンティーノはトリノ在籍、1949年スペルガの悲劇で他界。
・60-61ではプリマベーラだが曰くつきの試合に出場。1-9ユーベ戦で唯一の得点を挙げる。
・インテル一筋。“il Baffo:イル・バッフォ(口ひげ)”の異名。前線から段々ポジションを下げて中盤へ。
・PK担当。

RW Jair da Costa ジャイール 1940-07 62-67,68-72 W62は控え RW/MF Angelo Domenghini ドメンギーニ 1941-08 64-69 右サイド。W70活躍。ボニンセーニャと交換トレード。 LW  CM Luis Suarez スアレス 1935-05 61-70 左足ロングパス司令塔 DM Carlo Tagnin DM Gianfranco Bedin ベディン 1945-07 64-74 若い。中盤激しい守備 LB Giacinto Facchetti ファケッティ 1942-07 60-78 キャプテン SW Armando Picchi ピッキ 1935-06 60-67 代表ではあまり。早逝 GK Giuliano Sarti サルティ 1933-10 63-68 代表ではあまり CF Roberto Boninsegnaボニンセーニャ 1943-11 69-76 ドメンギーニ他と交換トレード。70-71,71-72得点王。W70活躍。 CF Alessandro Altobelli アルトベッリ 1955-11 77-88 W82+86活躍 MF Giampiero Marini マリーニ 1951-02 75-86 W82は途中から控えへ MF/RB Gabriele Oriali オリアーリ 1952-11 70-83 若い。W82活躍 GK Ivano Bordon ボルドン 1951-04 70-83 W82出番なし


サンドロ・マッツォーラ:インテル一筋。“イル・バッフォ(口ひげ)”の異名。 ■ ・62年からレギュラー。 ■Mario Corso コルソ 1941-08 所属57-73 走る×ヘッド×の神の左足 ・左サイドに張り付くのではなく自由に動き、CMFスアレスの補佐、ファケッティの上がるスペースも作った。
・近距離のFK担当。
・エレーラは何度も放出しようとしたが、モラッティの寵愛を受けていたためチームに残留し続けた。

■SW Armando Picchi アルマンド・ピッキ 1935-06 在籍60-67
・元々はright backだった"White Feather"。守備の統率者、チームキャプテンのスイーパー。
・ ・最終的にはエレーラと衝突して退団。1967年にマイナークラブのVareseへ。
・68年代表戦での骨折が引退の一因。
・35歳にしてユーベの監督になるが病気で早逝。1971年に背中のがんと診断され、数ヶ月ですぐに他界。

■ST Aristide Guarneri グァルネーリ 1938-03 在籍58-67,69-70 W66
■RB Tarcisio Burgnich ブルニッキ 1939-04 62-74 晩年はリベロ。W66-70-74 ・「The Rock」マンマーカー。


■Aurelio Milani 1934-05 在籍63-65
・パワフル+空中戦強い182cmのCFW。61-62得点王
・Inter63-65はキャリア晩年。2シーズン目16強ブカレスト戦での怪我が原因で引退へ。


■Carlo Tagnin 1932-11 
・62-65の晩年に在籍。ベテランDMFでマンマークに定評あり、63-64ではディ・ステファノのマークという大役を担う。


■Joaqu(i)m Peir(o) ホアキン・ペイロ 在籍64-66 スペイン
・セリエAでは外国人枠2のため、ジャイールとスアレスの後塵を拝して出番は限られる→2シーズンで8ゴール。
・欧州やICCなどの大舞台で得点。中でもBest4リバポGKかっさらいゴールで有名。ローマやトリノでもプレー。

■Saul Malatrasi DF。1938-02 64-66。 ・65インテルと69ミランで欧州優勝、しかし前者では出場なし。


■Juan Antonio Valentin Angelillo
・アルゼンチン人。58-59は33試合33得点で得点王のスター選手。
・エレーラと衝突してインテル放出。

■Horst "Schimmi" Szymaniak 1934-08 63-64のみ在籍、西ドイツ
・DMF/左ハーフバックで、ごく稀にはinsideFWでもプレー。スライディングタックルが得意。
・インテルでは1シーズン6試合0得点に終わる。西ドイツ代表では43試合2得点、58-62W杯メンバー。


Horst Szymaniak Ottavio Bugatti  ・準決勝1-3後のホームLiverpool戦で貴重な得点。


■Angelo Domenghini(1941, 175cm) often as a right winger, or even as a striker. 1964–1969Inter134(50) UEFA Euro 1968 campaign, as well as at the 1970 FIFA World Cup. 33cap-07 ■■


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<参考文献>
・「Calcio_ A History of Italian Football」John Foot
 (Winnin at all costsと同一内容)


など