54年イングランド代表

(48年:○4-0イタリア)
50年:○2-0チリ、●0-1USA、●0-1スペイン
54年:△4-4ベルギー(Broadis2,Lofthouse2)、スイス、ウルグアイ
58年:
62年:

■1948
・1948年5月、W杯チャンピオンのイタリアを敵地トリノで4-0で粉砕した布陣。B.ライトをはじめとして、このチームが最強だったとする意見は多い。
・特に攻撃陣5人の評判は高く、後に5人全員が殿堂入りしている(他はライトのみ)。この5人で戦った5試合は4勝1分(24-4)で、この試合が最後となった。(○10-0Por,○5-2Bel,○3-0Wal,△2-2Ire,○4-0It)
・この中で50W杯代表落ちしたのはLawton、Franklin、Howe、Swiftの4人。

・ウイングはイングランドの誇る2大スター。マシューズは専ら右ウイングに位置どり、得点よりもアシストするタイプ。「ドリブルの魔術師」の異名を持ち、「マシューズ・フェイント」、初代バロンドール等で有名。

・フィニーも本職はマシューズと同じ右ウイングであり、一時期はマシューズから代表レギュラーを奪っていた。フィニーは5つの攻撃ポジションのどこでも高いレベルでこなせるため、右専門のマシューズとの兼ね合いから左に回ることも多かった。●契機は●。どちらが優れた選手か「マシューズ・フィニー論争」あり。

・得点源はセンターフォワードのロートンと右インサイドFWのモーテンセン。この2人は代表での得点率も異常な高率。ロートンは当時のCFWとしては献身的で、ヘディングの強さに定評があった。モーテンセンは同サイドのマシューズと Blackpool の阿吽コンビ。CFW起用もされる得点感覚に優れた選手だった。

・攻撃陣の最後の1人、マニオンは5人の中では一番深い位置どりをし、プレーメーカーとしての役割を担った。高齢で代表入りを疑問視する声もあったが、ボビー・チャールトンの本ではやたらとベタ褒めされている。

・左ハーフのHenry Cockburnは44-54マンU。

・左フルバックのHoweは代表デビュー戦。

●1950年W杯に入らなかった名手(1):Tommy Lawton
・Lawton had the amazing record of scoring 22 goals in 23 games for his country.
・Tall, powerful, agile and crafty, Tommy was the complete centre forward.
・Although he was only 29 years old, Lawton played his last game for England on 26th September 1948.
・There is no doubt that Lawton's decision to play in the Third Division definitely hurt his international career.
・he sensationally left Chelsea to join Notts County in the Southern Section of the Third Division

●1950年W杯に入らなかった名手(2):Neil Franklin


■1950:W杯初出場。
○2-0チリ(モーテンセン、マニオン)、●0-1USA、●0-1スペイン
初戦と第2戦は同じスタメン。屈辱のUSA戦から4人を入れ替えたのが第3戦(カッコ内の面子)。

21人中5人が0cap!平均年齢28.2。平均caps9.5。
name 日本語表記 age caps-goals final pos club 備考
■Bert Williams ウィリアムズ 30 7-(8) 24 GK Wolverhampton 代表49-55。49年FAカップ優勝後に代表入り。54W杯は怪我で逃す。
Edwin 'Ted' Ditchburn ディッチバーン 28 2-(3) GK Tottenham
■Alfred Ramsey ラムゼイ 30 5-0 32-3 RB Tottenham 代表48-53。66優勝監督。50W杯USA戦ではゴールを取り消されて敗戦。solid
Lawrence Scott スコット 33 17-0 RB Arsenal
●John Aston アストン 28 14-0 17-0 LB Manchester United 代表48-50。マンUではLBとCFWの両方こなしたが、代表ではLB起用のみで得点なし。
▼William Eckersley エッカーズリー 24 0 LB Blackburn
■Lawrence Hughes L.ヒューズ 26 0 CB Liverpool Franklin離脱→穴埋めの第一候補だったがフレンドリー2試合を怪我で欠場→代役のLiverpoolのBill Jonesは計4失点を喫して代表落ち。
James Taylor J.テイラー 32 0 CB Fulham 次のW杯に出場するCFWのTaylorとは別人。
■William Wright ライト 26 29-2 105-3 RH Wolverhampton 代表46-59。CBとして定着するのは4年後のW杯以降。
Willie Watson ワトソン 30 2-0 RH Sunderland
William Nicholson ニコルソン 31 0 RH Tottenham 後にトットナムの監督を58-74務めるビル・ニコルソン
■James Dickinson ディッキンソン 25 7-0 48-0 LH Portsmouth 代表49-56。「Gentle Jim/Gentleman Jim」。48-50ポーツマス連覇が認められて代表入り。ポーツマス(Pompey)一筋65年まで所属するレジェンド。左サイド、ときに右も。50年54年ともW杯フル出場。54年ベルギー戦でロスタイムown goal。
Henry Cockburn コックバーン 28 10-0 LH Manchester United
■Stanley(Stan) Mortensen モーテンセン 29 18-19 IR Blackpool
●Wilfred(Wilf) Mannion マニオン 32 19-9 26-11 IL Middlesbrough 代表46-51。ボロ36-54。165cmと小柄なInside forward。"The Golden Boy"
▼Edward Baily ベイリー 24 0 IL Tottenham
■Thomas Finney フィニー 28 25-18 OR/OL Preston North End
▼Stanley Matthews マシューズ 35 30-10 OR Blackpool 46-47はFinneyにポジションを奪われる。
●James Mullen ミュレン 27 4-2 OL Wolverhampton
●Roy Bentley ベントレー 26 4-2 12-9 CF Chelsea 代表49-55。W杯出場を決めるScot戦で右inside-fwとしてデビュー。Chelsea主将として54-55初優勝に貢献。
▼John Milburn ミルバーン 26 7-6 CF Newcastle
・次のW杯squadに入るのはライト、ディッキンソン、マシューズ、フィニー、ミュレンの5人。

・世論に押される形で追加召集されたMatthewsだが、変わらぬ布陣で戦おうというArthur Drewryらの主張により初戦と第2戦は起用されず。→ウイングは右Finney、左Mullenが起用された。 FW モーテンセン(Stan Mortensen, Stanley Mortensen) ・41-55にBlackpool在籍。50-51は30goalsで得点王。 ・1953年FAカップ"Matthews Final"のハットトリックで有名。マシューズとは名コンビを形成。 ・代表デビューのポルトガル戦では4ゴールを挙げる。 ・WW2では無線技師として従軍。爆撃機の墜落により頭部を負傷した。 ・代表ウェールズ戦では試合中の相手選手の負傷によりウェールズチームとしてプレー。 ・両足が使え、身長の割にヘッドでも点を取れる。FWだがdeepな位置にもよく行く。 ・クイックネスに優れるという言と、スピードに難があるという言がある。 ・53年の3-6Hungaryが最終キャップになった。


■1954
・5月1日までにfinalに出る選手22人を選ぶ40人のリストをFIFAに提出することになっていた。
・Englandは4月22日に提出。40-22=18人の落選選手にはDuncan Edwards、Roy Bentleyらが含まれていた。


1 メリック:代表51-54、23-0、53年ブダペストで1-7を喫する。54W杯ウルグアイ戦が代表ラストマッチ。
2 スタニフォース 3 バーン 4 ライト 5 オーウェン 6 ディッキンソン 7 マシューズ 8 ブローディス 9 ロフトハウス 10 テイラー 11 フィニー 12 バーギン 13 グレン 14 マクギャリー 15 ウィルショー 16 クィクスオール 17 ミュレン 18 シルトン 19 アームストロング 20 ジェザード 21 ヘインズ 22 ホーパー
1958 1 スプリンゲット 2 アームフィールド 3 ウィルソン 4 ロブソン 5 スワン 6 フラワーズ 7 コネリー 8 FW:グリーブス 9 FW:ヒッチェンズ:当時インテル所属。27歳で脂の乗った時期だった。 10 ヘインズ 11 チャールトン 12 ホジキンソン 13 FW:ケヴァン 14 アンダーソン 15 ノーマン 16 ムーア 17 ダグラス 18 FW:ハント:66年に大活躍するハントだが、まだ代表1capで62年は出番なし。 19 FW:ピーコック:代表cap0で二部のミドルスブラ所属。 20 イーストハム:アーセナル、まだ代表cap0。 21 ハウ 22 バンクス

1962

●0-1Hungary:フラワーズ58pk/Tichy16,Albert70 ハンガリーCFWのFlorian Albert躍動、巨漢Tichyも存在感を発揮。
一方イングランドはヘインズがRakosiの密着マークで沈黙。
CKからのグリーブスのシュートをSarosiがハンドしてPK。

○3-1Argentina:フラワーズpk、チャールトン、グリーブス
伝統的なoutside-leftで出場したチャールトンが活躍。
ヒッチェンズの代わりに代表デビューのピーコックが期待に応えた。

△0-0Bulgaria: ●1-3Brazil:ヒッチェンズ/ガリンシャ2,ババ ガリンシャと1対1を強いられて左WGのチャールトンの助けも得られなかったLSBのRay Wilsonが大変だった。

右サイドのダグラスとアームフィールドは相手左WBニウトン・サントスを苦しめた。
・Robsonが怪我をしたため、ペルー戦でBobby Mooreが代表デビューした。
・CFWのポジションが直前まで決まらず、Bobby Smith、Hitchens、Pointer、Crawford、Peacockの名が挙がっていた。
・ブルガリア戦後にCharltonとHaynesが口論。
・仲良しGreavesとHaynesのコンビが批判されることが多い。
・Alan Peacockはウェールズ戦で2得点。2部ボロ所属で代表capも無かった。 ・


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