パソコンで音楽を聴く



 パソコンで音楽を聴くにあたって、私の思うところを書いてみました。実はかなり適当な文章。(2001/12/05)



1.違法と合法
 「パソコンで音楽を聴く」ことには違法なイメージがありますが、自分が持っているCDの音を自分のパソコンに入れて聴く限りでは違法ではありません。mp3についても同様です。mp3はあくまでファイル圧縮形式の一つにすぎません。これをやり取りしてしまうと違法になりますが、自分で楽しむ範囲では問題ありません。(WinMXもやり取りするファイルが違法だと問題なのであって、WinMX自体はただのファイル交換ソフトにすぎません。他、多くあるファイル交換ソフトについても同様です。音楽に特化したアレはグレーですが。)


2.取り込み:WAVで取り込む。リッパーを使う
 CDの音はまずWAV形式でパソコンに取り込みます。CDをCD-ROM(CD-R/RW)ディバイスに入れてそのまま聴こうとすると.cdaとかいう拡張子になって面倒ですし、加工もしにくいので.WAV形式で取り込んでくれるソフトを使います。このソフトは「リッパー」と言います。リッパーはCD音をきちんとPCに取り込む作業をするものです。

 リッパーには「CDtoWAV」と「CDex」という有名なソフトが2つあります。私はCDexしか使ったことがありませんが、両方ともフリーソフトなので利用はお好みにまかせて。一般にリッパーはソフトによる音質の差はないため、リッパーを利用するとき考えるのは取り込みミスしないかどうか、に尽きます。

 例えば自分のCD-ROMディバイスの読み込みが16倍速までOKだったとしても、そのまま16倍で音を取り込むとノイズで一杯になってしまいます。自分のマシン能力を考えて、何倍速で取り込むかを決めると良いでしょう。自分のマシンでは1倍速でリッパーを使っても、4分くらいの曲は1分ちょいで終わります。CDexだと取り込み状況を1曲ごとに「OK(取り込みミスなし、の意)」や「×(取り込みミスがある場合)」などで表わしてくれるので、分かりやすいです。


3.一般に、音の加工はWAVで行う・・・かも
 音量を調節してくれるSoundEngineという有名ソフトではWAVファイルを扱います。他もWAVを扱うソフトが多いかも。他の形式の音声ファイルを加工してくれるソフトもあるのだろうけど、私は知りません。


4.圧縮するかしないか
 HDがあり余っているのなら、別に圧縮する必要はないでしょう。違法なやり取りをするのなら、転送時間および相手のHDを考えて圧縮するのが一般的かもしれません。でもこのサイトは合法路線なのでその話はナシ。


5.軽い圧縮
 「やっぱWAV1曲50メガはきつい。でもmp3は嫌い」という方には、WAVからの可逆圧縮であるMonkey's Audioをお勧めします。私は使ったことありませんが、多くの信頼の置ける人がMonkey's Audioを私に勧めてくれています。再生時のデータとオリジナルのデータは完全に一致してるとか。


6.mp3で圧縮
 現在では最も一般的な圧縮形式です。WAVからmp3に圧縮してくれるソフトを「エンコーダー」、圧縮することを「エンコードする」と言います。エンコードの場合、ソフトによって圧縮する方法が異なるので、音質はソフトによってかなり変わります。私は「Audioactive Production Studio Pro」や「m3e」「TDK MP3 Audio Magicサラウンド」を気分によって使い分けています。速さや手軽さよりも音質を最優先することをお勧めします。

 1秒あたりのデータ量を示すビットレートという数値も重要です。一般的な数値は128、高音質派は160や192を使っているようですが、私の場合160や192を使うぐらいならWAVそのままにしておきます。ビットレートが128bps(bit per second)の場合、容量はWAVの10分の1ほどになります。


7.mp3プレーヤー
 mp3はプレーヤーのプログラムでWAVに直しながら聴いているので、音質はプレーヤーの種類にも左右されます。ですから、プレーヤーに何を選ぶかも重要です。私はaudioactive playerとUnreal Player、TDK MP3 Audio Magicサラウンド、それに定番ソフトのWinAMPをインストールしています。

(私見)
 WinAMPは軽くて使いやすい!私はずっとWinAMPを使い続けていたので、捨てがたいソフトです。でも音質を重視する人からは不満の声もあります。かなり前のWinAMPは音が篭りがちなので、昔のバージョンには私も満足できません。新しいバージョンのものも下3つのソフトと比べると音はクリアではないかもしれませんが、ゴチャっと賑やかな音が好きな人もいるかと思うので、これは好みの問題!

 audioactive playerは音質が良いとされています。私は2.06cを持っていますが、やや音が硬い印象があってそんなに使っていません。インターフェース的にも使いにくいかもしれません。

 Unreal Playerの音は好みですが、ソフトが重いので私の環境では使いつづけるのはキツイです。

 TDK MP3 Audio Magicサラウンドの音はクリアでスッキリした感じです。重いので普段は使ってないです。


8.カセットの音をパソコンに取り込む
 劣化が起こるアナログカセットの音も、一度パソコンでデータにしてしまえば劣化しないので安心。TDK MP3 Audio Magicサラウンドにはこの機能もあります。まだ私は使ったことありませんけど。



mp3がどうこう、と言う時代はあと2,3年かもしれません。HDの大容量化がこのまま進めば、全部WAVで入れる時代が来るのでしょうね。早く来い来い、そんな時代!不可逆圧縮はMD含めてもう卒業したいです。やはりアーティストが丹精込めて作った音は、そのままで聴きたいものです。

でも我が家のHDは28Gしかないので、依然mp3生活。



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