1:雑事
1−1:歴史的な事項。
1−2:読み方は?「ハイパボリック」「ブラケット」「じょうげん・かげん」独学だと特にここがつらい。この点に関しては一松信がやたら偏執的で好感度が高いw
1−3:書き方、表記法。内積の●は見にくいので注意とか。
1−4:由来。vはvelocityに由来するとか。ZはZahlに由来とか。双曲線関数の由来とか。
2:定理・法則
2−1:定理・法則の証明法。
実験法則なのか、何かから論理的に導かれるのか。定義なのか。
(定義であれば、何故そういう定義をするのか。その定義じゃなきゃいけないのか?)。
捉え方は1通りなのか。幾つかあるのか。
先で学ぶので今は分からない便利な証明法や捉え方があるのか。
(↑の例として、余弦定理をベクトル内積で証明、加法定理をオイラーの定理で証明、ラグランジアンを使うと座標変換が楽etc...)
数学であれば、証明法はどんなものがあるか。代表的なもの全てに触れる。どの証明が一番簡単か、分かりやすいか。
証明のポイントは。論理的には確かに間違いではないがあまりにも唐突な証明法だと面食らうだろう。
2−2:その定理・法則を発見、導入する契機や必然性。
2−3:その定理・法則の意味することはどんなことか。ポイントは。注意点は。理論体系の中でどんな位置づけか。
2−4:その定理・法則の例外は?条件づけの意味は?条件づけを少し変えるとどうなる?反例は?具体例を複数。
2−5:その定理・法則を使うと何が言えるか。何が出来るようになるか。
3:演習
3−1:馬鹿らしいほど簡単なものから、少しずつ難しいものへ。代表的な問題は全て網羅する。
3−2:詳解をつける。式展開は一切省略なし。2パターンで色づけ。「行間を読む」作業をさせない。
「こういう形になるとこういう処理ができるので、それを目指してこう式変形をしている」
3−3:問題そのものにどんな意味があるか、できるだけ説明する。
3−4:別解は代表的な手法のものや鮮やかなものはつける。
※2パターン色づけの式変形(別に2パターンじゃなくて3パターンでも4パターンでも良いが)
(A)式→(B)式→(C)式になるとすると、
(A)式の________は(B)式の_____________に変形、
(B)式の--------は(C)式の-------------に変形。…というように示す約束。
4:その他
★必ず論理は飛躍がなく、連続的に。p.131で初めて出てくる概念をうっかりp.22の演習で使うなどは×
使ったことのない術語
★術語にいちいち英語をつけるのならば、発音記号もつけたい。
★例えば大学初年度向けの本ならば、高校指導要領のチェック(改訂に注意!)と
一般的な受験生がどの程度の知識を持っているかの把握は当然行わなければならない。
★「分からないことは分からない」とはっきり言える初学者モニターは貴重!複数人に忌憚のない感想を教えてもらう。
★初学者が完全独学できるのが理想。
初学者でも独習できるように書く、だけでは×。初学者のモニターを用意し、どこで詰まったか意見を聞いて
フィードバックして記述を直す。製品を出すという意識を。
★覚えておくべき点はハッキリとそう名言する。「この式展開はいつでもできるように」「この定理はよく使うので暗記」
九九の暗記がどれだけ役に立っていることか。一度納得した事項で、それをその後の式展開で何度も使うのならば暗記は大事だ!
★”まとめ”を適宜挿入し、理解度チェックを図る
★ある単元で、その話題はどこまでで一区切りか、目安をはっきりつける。
★長くて途方もない思いに駆られる証明では、幾つかのセグメントに分けて各々のセグメントの関連性と意義を吟味、説明する。
★誤植は今の時代、当然webサイトに掲載する
★レイアウトにも気を使う。読みやすいフォント、紙質、空白の広さとは?
★図と表は入れた方が良いものは全て入れる。ページ数増を厭わない。
ページが多すぎるというのであれば、上下巻にすれば良いだけのこと。
★