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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第92杯「ツーファー」

好きなものを好きなだけ食べる、酒も好きなだけ飲むのが生き甲斐です。医者にかかって、飲食を制限されるのが嫌なので、体調不良でもなるべく病院には行かないで済ませています。最近は、脳疾患で突然死しないように気をつけており、目が覚めても直ぐに起きずに布団の中でウダウダするようにしています。

コロナ禍になって、家で飲むビールの量が増えました。地ビールを買いに行ったり、一日散歩きっぷで焼鳥やラーメン、ジンギスカンを食べに行ったりしていたところ、夜中に左ひざに激痛が走り、病院で診てもらったら、残念ながら痛風と診断されました。

サーフィンをする人のことを「サーファー」と言い、これを文字って痛風持ちの人のことを「ツーファー」と呼ぶようです。痛風は、プリン体を摂取するとその代謝物である尿酸の血中濃度が上昇し、尿酸結晶が関節に溜まって痛みが走るというものです。ぼくも不本意ながらツーファーの仲間入りとなりましたので、痛風の傾向と対策を考えました。

まず、プリン体について。肉類・魚介類はプリン体が多い。その中でも鶏肉・青魚・マグロ・カツオ・イカ・エビはプリン体が多い。内臓はプリン体が非常に多い。他方で、鶏卵と牛乳はプリン体がほぼゼロである。魚卵もプリン体が少ない。植物はプリン体が少ないものの、発芽・若葉には比較的プリン体が多い。 これらから推測すると、麦芽を原料とするビールには、プリン体が含まれており、ビール好きは痛風になりやすい。青汁も同じで、大麦若葉を原料とする青汁を飲むとプリン体を摂取してしまうことになります。他方で白米は糠の部分を取ってしまうので、プリン体が少ない。また、カツオブシ、アジの干物など、プリン体が多い食材を加工している食品は、プリン体がさらに多く含まれ、カツオブシや鶏で取ったダシやスープにもプリン体が多く含まれます。

結論として、今後は、ビールはプリン体ゼロのものを飲み、ラーメン等のスープは飲まない、トリ串やモツ串は食べない、青魚・マグロ・カツオ・イカ・エビ・カニ・白子等は控えることになります。中華や東南アジアの料理、和食は痛風になりやすく、卵料理、バター・チーズ・生クリーム等の乳製品はプリン体が少ないので、フランス料理や洋菓子は、痛風になりづらいと言えます。今回は面白くありませんが、痛風になったことに免じて、これで勘弁してください。