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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第76杯「名脇役」

「北の国から」は2002遺言が最後です。もう20年近くたちますが、「北の国から」の名シーンに名脇役ありです。トラック運転手役の古尾谷雅人とラーメン店店員役の伊佐山ひろ子が双璧です。本当にチョイ役です。古尾谷雅人は、北の国から‘87初恋の本当に最後の場面で、上京する純をトラックに乗せ、五郎から謝礼として壱萬円札2枚が入った封筒を渡されるが、壱萬円札に泥がついているので、「俺には受け取れん、お前の宝にしろ。貴重なピン札だ、一生とっとけ」と純に言う役です。北の国からの名シーンとして、一番人気のシーンです。伊佐山ひろ子に至っては北の国から’84夏で、富良野のへそ祭りの後、三日月食堂で五郎と純と蛍でラーメンを食べているときに、純が丸太小屋の火災は自分に原因があると告白するシーンで、店員役で「1500円」「毎度」とどんぶりをさげようとしたときに「子どもがまだ食ってる途中でしょうが!」と五郎に叱責されるだけで、セリフらしいセリフはないのですが、ぼくの心には深く刻まれています。ちなみに、三日月食堂には、何度か訪れていますが、かなり前に閉店しています。それと、なぜかぼくの記憶に残っているシーンは、北の国から‘87初恋で、れいちゃん役の横山めぐみが全力疾走するシーンです。走る姿勢が非常に良い。陸上の短距離の経験があるのではないでしょうか。

話は全く変わりますが、「給食」の名脇役として、ミルメーク、カセイのジャムが挙げられます。牛乳瓶のふたを開けて、ミルメークを入れて混ぜるとコーヒー牛乳になるのですが、牛乳をこぼさずに溶かすにはかなりの技術を要します。ジャムはいちごとりんごがありましたが、りんごの方が珍しく、家まで持って帰って大事に食べました。

さらに、「食堂の定食」では、脇役である味噌汁が美味しいことが大事で、味噌汁がちゃんとしてないと主菜の美味しさも引き立ちません。逆に、味噌汁が美味しい食堂では何を食べても美味しいです。天ぷらやとんかつの「いもや」の赤だしのシジミの味噌汁はうまかったな。ぼくは、味噌汁好きで、出先のホテルの朝食では必ず味噌汁を頼みます。納豆があれば、味噌汁に投入します。納豆からダシが出て実に美味しくなります。インスタントでは永谷園の味噌汁が好きで、その中でも北海道では手に入りにくい「ひるげ」がお気に入りです。