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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第64杯「巨人の凄さ」

イチローが引退し、春のセンバツが閉幕して平成の高校野球も終了し、野球も一区切りついた感があります。ぼくの野球好きは、巨人のV9終盤の昭和48年ころに始まります。高校野球では旭川龍谷が夏の甲子園に初出場し、初戦で東洋大姫路に3対2で勝利した試合をよく覚えています。エース向峯のコントロールが抜群だったなー。北北海道代表が、近畿勢に勝利したので、過去最大の番狂わせと言っても過言ではないと思います。プロ野球は、巨人が勝つか、王がホームランを打てば大満足していました。典型的な巨人ファンでしたが、今でも巨人は、ある意味、凄いと思っています。太平洋戦争前、英語が敵性外国語ということで使用できないので、「ジャイアンツ(GIANTS)」を「巨人軍」と和訳してチームの愛称としたものと思います。戦前に和訳した愛称がいまだに使用されているチームは巨人しかありません。阪神は「タイガース(TIGERS)」ですが、英語が使用できない時代は「タイガース」を省略して「阪神軍」と称していたようです。中日は、戦後に「ドラゴンズ(DRAGONS)」と愛称が付されたと思われ、戦前は「名古屋軍」でした。日本ハムの愛称は「ファイターズ」で、これは昭和49年から使用されています。戦前なら「戦士軍」でしょうか。それにしても、野球チームは「軍」なのですかね。前近代的で違和感があります。サッカーチームに「軍」はつけません。「コンサドーレ」は「道産子軍」、日本代表チームは「日本軍」になりますが、そう呼ぶ人は、まずいないと思います。

ぼくの好きな野球選手は、打撃の良い投手です。巨人に在籍していた堀内、江川、桑田、現役では松坂、大谷といったところです。投手をやる人は野球の才能があるので、良い投手は、得てして打撃も良いものです。堀内は投手でありながら1試合3本塁打、引退試合で本塁打を放った強者で、フル出場したら、1シーズン本塁打20本は打ったでしょう。桑田はアベレージヒッターで3割は軽く打ったと思います。守備も良いのでショートで出場すればゴールデン・グラブ賞、二刀流どころか三刀流です。野手に専念すれば、イチロー級の活躍をしたはずです。三振かホームランの助っ人外人も好きであり、近鉄に在籍していたブライアントが代表格です。場外ホームランを放ったり、東京ドームの天井にぶつけたりして、無駄に飛ばすところが大好きでした。