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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第63杯「ぼくの身だしなみ」

ぼくは、不精なので身に着けるものはいつも同じです。クールビズの期間とそれ以外の期間でジャケット着用の有無の違いはありますが、それ以外は大体、いつも同じ服装をしています。ただ、弁護士らしい服装にしようと思っています。母校の中央大学が、創立時「英吉利法律学校」という名称だった関係からか、英国風の服装をしようと思っています。また、弁護士は、服装に無頓着で野暮ったいイメージがぼくの中ではあるので、野暮な服装をします。そこで、目をつけたのが、スコットランドの職人が織った生地(ツイード・その昔は農民が閑農期に織っていた)で仕立てるジャケットで、クールビズ以外の期間はこれを着用しています。ハリスツイードのジャケットを愛用しています。ウール100%なのでとても暖かく、晩秋や春先はコート要らずなので、重宝しています。ハリスツイードのジャケットを毎年1着購入することにしており、若干色が違うくらいのハリスツイードを何着も持っています。

次に、鞄ですが、野暮ったい弁護士が持ち歩く鞄は、ダレスバッグであろうと決め、砂川市にあるソメスサドルで購入したものを使っています。弁護士登録時、登録10年目に購入しており、そろそろ3つ目を購入しようと思っています。なお、ぼくは、ソメスサドルのファンなので、各種鞄、ベルト、財布、名刺入れに至るまで革製品はソメスサドルのもので統一しています。

さらに、弁護士らしいグッズといえば「弁護士バッジ」です。弁護士バッジの取り扱いについては弁護士によって様々です。飲みに行くときは裏返して付ける人、付けないで持ち歩く人、わざと金メッキを剥がして付ける人等がいます。裏返して付ける人の意図は弁護士であることを隠したいということでしょうが、かえって目立つと思います。以前ほど弁護士が珍しくなくなったので、バッジの威力はもうありません。みっともないからやめましょう。わざと金メッキを剥がす人は、金ピカだと経験が浅いと思われ、信用されないと思っているのでしょうか。バッジに威力のなくなった今のご時世、そんなこと誰も思いません。タクシー大暴れ弁護士のおかげで、バッジを付けていると肩身の狭い思いをすることがあり、バッジを付けないのが正解なのかもしれません。ちなみにぼくは、バッジを紛失しないために、着たきり雀のジャケットに付けっぱなしです。