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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第49杯「続・カレー狂の詩」

突然ですが、ぼくは、葛飾北斎が画号として「画狂人」「画狂老人」を用いていたことにあやかり、カレー号として「カレー狂人」を自称することにしました。

本題ですが、ぼくは、カレーにはライス派で、店主に「ナンがお勧め」と言われても、全く動じず、ライスを注文します。日本のコメの方が、長粒種(タイ米)よりも食感が良いので、とろみの少ないカレーでも日本のコメの方が相性が良いと思います。クミンをライスの上に振りかけてくれると、言うことなしです。

辛さに関しては、平成29年2月に惜しまれながら閉店した米々亭の「超極辛」が印象に残っています。メニューには、「普通、辛、極辛」しかなく、常連が「チョウゴク」と呼んで注文していました。高校時代に食べたエコノミーカレーのチョウゴクは時折、滅茶苦茶辛く、食べているうちに辛さで舌が痺れて、口の中をカレーを通過させることができなくなるので、舌が痺れる前に食べきるようにしていました。蛇足ですが、エコノミーカレーは、東高生限定で、メニューから消えていた時期がありましたが「1000円出しても良いからエコノミーカレーを食べたい」という根強いファンの切実な声で復活させたという実話があります。復活したエコノミーカレーは、昔よりも上品な味でした。

20年以上前から、旭川市大町に本店があった「インド」にもよく行っています。インドではマトンカリと15年前から決めています。道民にはなじみのある羊独特の風味が良い。大町に本店があったころは二日酔いになったら必ず行っていました。辛さを指定できますが(1番~20番)、ぼくは10番以上を注文します。マトンカリを食べて汗をかくと二日酔いから復活します。現在、インドは旭川市旭神町にあり、メニューにはマトンカリが載っていませんが、臆することなくマトンカリを注文しています。

もう1店、花咲大橋を降りたところにある「アジア金星堂」もよく行きます。昔は寝釈迦という店名でJR永山駅の近くにありました。店主が1人でやっており、店主のカレーに対する情熱と気迫が伝わってくる店です。客層もカレーに一家言もっている、カレーオタク系の人が多いと思います。1人でやって来て黙々と食べている人はそうだ。ぼくもその1人。札幌スープカレーに追随する店が多い今のご時世、独自路線をひた走る孤高の店だと思います。