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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第43杯「準備」と「ルーティン」

ぼくの趣味は、「野球の練習」と「居酒屋のはしご」です。公言してから10年程度経過しています。野球の「練習」としているところに奥深い意味があり、「試合」よりも「練習」の方が好きなのです。試合が中止になっても、次の試合が組まれていてれば、また「練習」ができるので、そんなにがっかりしません。イベントそのものよりも、イベントの準備をすることの方が楽しいのです。遠足やキャンプも、遠足やキャンプに行くことよりも、その準備をすることの方が好きであり、悪天候で遠足やキャンプが延期になっても、延期であればもう1回、遠足やキャンプの準備を楽しむことができるので、がっかりするどころか、むしろ喜んでいました。

出先での「居酒屋のはしご」も趣味ですが、はしごの準備、酒を飲む準備をすることもまた楽しいです。まず、出先にどのような店があるのか、家族経営の店を中心にリサーチします。何店か絞ったら、その中でも1番良さそうな店の近くに宿を取ります。「交通費や宿泊費にカネをかけない、酒と食べ物にはカネを惜しまない」ことを座右の銘としており、宿代と、交通費は安あがりを心懸けます。お目当ての店に予約は原則入れません。特に当日の予約は店が混んでいなくても断られることが多々あることが長年の経験で分かっているので、予約はしないで行きます。行ってしまえば、席が空いていれば入れてくれます。入れなければ、次の店に行けば済むことです。見事、居酒屋への入店に成功した後ですが、ぼくなりにルーティン(お決まりの手順)があり、こだわりがあるところです。①まず、カウンターの端から2番目か3番目に座ります。真ん中には座りません。店主と近すぎず遠すぎず、うっとうしがられない距離を良しと考えています。②次に、ぼくはビール党・瓶派に所属して居酒屋活動をしているので瓶ビールを注文し、お通しでビールを飲みます。③ビールを飲みながら、お品書きを熟読します。ここは全神経を集中して、その店のおすすめ、その地の名産をチェックします。肴が決まったらこれに合わせて飲む酒を決めます。④肴と酒を注文します。分からないことがあればこのときに尋ねて疑問点を解消して注文します。居酒屋で酒を飲む準備として、以上のルーティンを踏みます。ルーティンを決めておくと、初めての店でも余裕をもって美味しく酒を飲めます。