しらかば法律事務所TOPメディア旭川 連載記事 世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』 > 第39杯「カレー狂の詩」

メディア旭川 連載記事
世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第39杯「カレー狂の詩」

ぼくは、カレー好きであり、カレー狂の域に達しているという自負があります。死ぬまで毎日カレーでも構いません。当然、自分でもカレーを作ります。鶏ガラでダシを取り、炒めたニンニク・ショウガを加えたものがベースになることは中華料理と同じで、カレーはインド風中華料理と言えます。クミン・ターメリック・コリアンダー・コショウ・唐辛子を中心としたスパイスの集合体が投入されることが中華料理との違いなので、カレーはスパイシーであることが命です。カレーの食べ方にもこだわりがあり、ライスとルーがセパレートの場合は、ライスとルーの境目それも真ん中から食べ始め、ライス全体を手前に引き寄せながらライスで皿のルーをぬぐい取りながら食べ進みます。ルーの占める面積がだんだん狭くなり、最後まで食べきると皿にはルーがほとんど残らず、綺麗に食べきれるという寸法です。この食べ方を学食、役所の食堂等、カレー専門店以外でもやっています。東京のある店でこれをやっていますと、店員の方が近寄ってきて「上手ですねえ」と褒められました。とても嬉しかった。スープカレーも3/4はライスをスプーンに乗せ、スープに浸して食べ進みますが、残り1/4はライスをスープに投入し、スープを無駄にしないように完食します。カレーを外食しているときにスパイスが不足していると感じた場合は、卓上にあるコショウや一味唐辛子を振りかけて補います。スパイシーさを減殺するようなトッピングは厳禁で、例えば、チーズ、半熟卵、納豆などはカレーとは合いません。カレーの付け合わせは、なくても良いと思っていますが、付け合わせるならば国産ピクルスのラッキョウの甘酢漬けと決めています。他のもの、特に福神漬の赤く着色したものはカレーの付け合わせとしては不適格と考えており、福神漬を付け合わせないように事前にオーダーを入れています。とんかつも好きなので、カツカレーをオーダーすることもありますが、とんかつはソースで食べるものと決めており、カレーとは別皿にしてもらいます。これらのことを欠かさずに実践し、かれこれ30年になります。