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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第37杯「得意技」

ぼくの趣味は居酒屋のはしごですが、得意なことは「睡眠」です。眠ろうと思えばいつでも眠ることができます。逆に、眠らないようにすることは苦手で、飲んでいてもいつの間にか寝てしまうことが多く、帰り際に起こされて家路につきます。次の日はどこで飲んだか記憶がありません。この傾向は、大学生のころからであり、30歳を過ぎてから顕著になりました。受験時代の終盤は少し勉強するとすぐに睡魔が襲ってくるようになり、仕方が無いので立って勉強したこともあります。ぼくは、東京で大学時代を含めて14年間を過ごしたのですが、寝過ごしての電車の乗り越しは日常茶飯事でした。新宿で飲んで、終電に乗り遅れ、朝5時の始発で帰ったところ、上り下りで寝過ごし乗り越しを繰り返して、どうしても自分の住所地の駅で降車できず、昼近くにやっと最寄り駅で降車できたことがあります。もう帰ることができないのではないかと真面目に思いました。アパートに帰り着いたときは本当に嬉しかったです。弁護士になってからも、京成線に2駅だけ乗車するはずが、寝てしまい、成田空港の手前の酒々井(しすい)という駅で投げ出されたことがあります。上りは終了していたので、どうすることもできず、途方に暮れましたが、成田までタクシーで行って宿を取り、次の日、成田空港から北海道に帰りました。旭川市内でも電気軌道バスに乗っていて、立ったまま眠ってしまい、最寄りの停留所(川端3の6)で降車できず、旭川西イオンまで行ってしまったことがあります。後輩とタクシーに乗り、自宅まで0.5㎞のところで、後輩が降車したのは覚えているのですが、その後、眠ってしまい、全然知らない場所で運転手さんに起こされたことがあります。もう少し早く、起こして欲しかったです。麻雀をしていても途中で必ず眠くなり、半分眠りながら打っているので、リーチがかかったら現物しか切らず、ベタ降りをするという雀風になります。ダマで大きい手をテンパっている輩には簡単に振り込んで点棒の大盤振る舞いをすることもあり、当然ですが全く面白くありません。眠くなる、寝てしまうことであまり特をしたことはありませんが、眠たくなることは健康であることの証しと思っているし、飲みながら寝ていれば、二日酔いが緩和されるので、まあいいかと思っており、改めるつもりは全くありません。