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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第36杯「1人飲みのススメ」

酒に関して、よく人から聞かれる事柄として、「家でも飲むか」「1人でも飲むか」というのがあり、ぼくとしては、いずれについても当然肯定します。ぼくは、美味しいと思って酒を飲んでいるので、家でも飲むし、1人でも飲みます。2人ないし数人で飲みに行くことももちろんあり、決して嫌いではないのですが、どの店に行くか、お開きにするか、河岸を変えるかなどについて、一緒に行く人の意向に配慮しなければならず、また、飲んでいる最中も、沈黙にならないよう話題を提供するなど気を遣うので、あまり得意ではありません。そこで1人飲みを原則としています。1人飲みの良いところは、いつどこで何を肴にどれだけ飲むかを自由に決められるところにあります。寂しい人間と思われるかも知れませんが、弁護士は人の人生のマイナス面だけを取り扱う、人間相手の仕事ゆえ、そのしがらみから離れ、自分の好きなように飲む時間が大切なのだと勝手に解釈しています。また、ぼくの場合、普通の人が、まずやらないような「はしご」をすることがあり、それにつきあってくれる人がいれば大歓迎ですが、そのような奇特な人・物好きな人は、まずいないと思います。これまで実際に行った「はしご」として、印象深い3つのコースを紹介します。①東京の老舗蕎麦店「藪」の御三家といわれる神田の「かんだ藪蕎麦」、浅草の「並木藪蕎麦」、上野の「池之端藪蕎麦」でいわゆる「抜き」(麺の入っていない汁と具だけのもの)もしくは簡単なアテで酒を飲んでから、盛り蕎麦で粋に仕上げるというパターンで、1日で3軒はしごする。②羽田から京浜急行で横須賀に直行し「ぎんじ」「中央酒場」という古い居酒屋で飲み、バスとJRで鎌倉に移動して飲み、夜10時位に江ノ電に乗って藤沢に移動してさらに飲む。鎌倉では「企久太」、藤沢では「久昇」に入る予定でしたが入れず、他の店に入りました。次の機会があれば、4軒パーフェクトにはしごしたいです。なお、夜中に江ノ電に乗るというのもオツなものですが、辺りは暗く、風情を感じることはありません。③両国国技館で相撲を観戦しながら飲み、打ち出しの後ちゃんこ「巴潟」に移動して肉ちゃんこを食べながら飲み、モンゴル料理「ウランバートル」で現地の人が作る羊肉料理を肴にモンゴルの地酒?を飲む。朝青龍が個室でビールを飲んでおりました。