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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第17杯「ラーメンとカレー」

カレーほどではありませんが、ラーメンにも凝っていたことがあります。高校時代に「よし乃」で味噌ラーメンを食べてから、ラーメンといえばもっぱら味噌ラーメンを食べていた時期があり、夏期講習で札幌に行った時などに「糸末」「純連」にも足を伸ばしていました。その後、大学を出た位でしょうか、25年ほど前に、旭川ラーメンがブレイクし、それ以降、しょうゆ味を見直して、旭川と札幌を中心にいろいろ回りました。データが少しというかだいぶ古いですが、札幌ラーメンは、濃厚味噌味の「純連」系、あっさりしょうゆ味の「だるま軒」系、そして「山頭火」系の3つに分類されると思います。「山頭火」は旭川が元祖ですが、17~18年位前の札幌では、「山頭火」の支店の他、「山頭火」と同じような味と営業スタイルの「五丈原」「山桜桃」が大人気で一大勢力となっておりました。旭川ラーメンは、豚骨と魚介類を使ってスープをとる「蜂屋」「青葉」のやり方が伝統的で、これに対して、味噌の「よし乃」と塩の「山頭火」が独自色を打ち出している感じでした。ぼくは、旭川ラーメンの方が札幌ラーメンより、うまいと思っています。まず、麺が違う。旭川ラーメンの麺は水分が少ない中太縮れ麺で、適度にコシがあってプツンと切れるので、非常に食感が良いです。これに対して、札幌ラーメンの麺は水分が多いストレート太麺で、コシがありすぎて心地よく切れません。スープを豚骨と魚介類のダブルで取るのは、旭川ラーメンが走りと言っても良いくらいで、うま味たっぷりです。味噌ラーメンも、旭川出身の大宮さんという人が札幌でメニューに出したのが始まりという説が有力です。初めて食べたときの衝撃度は「純連」ですが、何度食べても飽きない味は「よし乃」だと思います。ぼくとしては、旭川ラーメンの方に分があると思っています。なお、塩ラーメンですが、函館に「滋養軒」というシンプルだが奥が深い塩ラーメンを出す店があります。ここはおすすめです。蛇足ですが、函館には「元祖小いけ」というカレーの名店があります。ここはうまいですよ。昔ながらのカレーの作り方を頑なに守り、スパイスの効いたルーカレーを出しています。カレー通なら必ず1度は巡礼に行くべきと思います。スープカレーの聖地は札幌の「アジャンタ」、ルーカレーの聖地は函館の「元祖小いけ」と断言します。