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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第12杯「カレーの話・居酒屋の選び方」

ぼくは、食い意地がはっており、高校時代に東高の向かいにあるカレー店「米々亭」に年間200回位行っていたことから、カレーを食べないと元気が出なくなり、1985年に大学受験浪人で札幌に出たときは、カレー店を中心に食べ歩きしました。当時(30年前です)、亜璃西社?が出していた「札幌青春」何とかという北大生の協力のもとに編集された食べ歩きの本があり、書店でこれを見つけて、何となく購入し、以後、これを頼りに色々な店に行きました。大学生からの情報が中心となっていたので、金がなくても食べ歩きができるようになっており、今思えば、食べ歩きの本としては非常によくできていたと思います。当時は、ルーカレーの店がほとんどでしたが、この本では、スープカレーの店として「アジャンタ」が紹介されており、30年前から「スープカレー」という言葉が存在していたことがわかります。ぼくのスープカレー歴も30年です。酒が飲めるようになってからは、酒も趣味になり、自分で飲みに行けるようになってからは、居酒屋のはしごが趣味になりました。何かこだわりをもっている居酒屋を探訪することに精を出し、10数年が経ちました。店のセレクト方法ですが、①古いこと、②家族経営であること、が重要です。①②とも該当する居酒屋は、まずハズレません。居酒屋本については、「太田和彦の居酒屋味酒覧」「吉田類の酒場放浪記」の2つを特に参考にしています。居酒屋味酒覧は、正当派で折り目の正しい、値段もやや高めの居酒屋を紹介しています。「酒場放浪記」は庶民的で値段も安い居酒屋もカバーしていますが、店主や客層にクセのある居酒屋であることも多く、一見では、入りづらい雰囲気もあるのですが、そこは敢然と入店し1人で飲んでいます。特に、北海道外で居酒屋探訪をするときは、基本的にはもう来る機会はないだろうと思っていますので、入店しないと「後で後悔するかしないか」を基準に、「悔いが残る」と判断した場合は、満腹でも眠たくても入店するようにしています。そうやって、3軒位は「はしご」しています。印象に残っている肴は、那覇「おでん東大」のテビチ(豚足)のおでん、東京月島「岸田屋」のもつの煮込みです。東京築地「魚竹」は、刺身類はもちろん、シラスご飯、味噌汁・ポテトサラダに至るまで、全て標準以上で旨いです。