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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第118杯「激痛体験」

2023年春頃から、上あごの右奥歯が痛むようになり、歯茎も腫れてきました。原因は、右上あごの親不知の虫歯です。ですが、すぐには治療に行きません。行ったら親不知を抜けと言われるからです。過去に2回、親不知を抜いたときに人生最大の痛体験をしており、できれば抜かないで済ませたいのです。

1回目は大学2年の9月ころで、東京都東府中の歯科医院に虫歯の治療に行った時、担当の歯科医師に親不知を抜くよう勧められて抜くことにしました。若い歯科医師が1人で担当して、下あごの親不知の歯を器具で叩いて割ろうとしたり、下あごの骨を削ったりしてもなかなか抜けず、結局、他のスタッフも手伝ってようやく抜けました。途中で麻酔も切れた感じとなり、その時点で過去最大の痛みでした。「まだ親不知があるが抜きますか」と問われ、「こんなに痛いなら抜かずに歯磨きをしっかりやる」と言って拒否しました。2回目は、大学卒業間際に東京都多摩センターの歯科医院でやはり親不知を抜くことを勧められ、2年前のトラウマがあることを説明しましたが、「その歯科医師の技術が未熟なんだ、自分が抜けばそんなことにはならない」と言いますので、半信半疑で抜歯を承諾しました。この時は、2年前より酷かった。歯を叩いて割ろうとしたり、切ったり削ったりしていたと思うのですが、その都度、ものすごい激痛が走り、しまいには痛みに耐えることで疲れてしまい、全身汗だく、患部からは出血がひどくなり、1時間30分くらいで休ませてもらいました。その後、再開しようとしましたが、「もう体力的に無理だから今日抜くのは止めて」と懇願し、何日か後に抜歯しました。抜きやすいように処置してから抜歯したので、この時の痛みは記憶に残っていません。最初からそうしてくれれば良かったのにと、恨めしく思った記憶があり、「口腔外科の先生が来るから残りも抜きませんか」と勧められましたが、断固拒否しました。

過去2回の痛体験があったため、デントヘルスで歯磨きし、システマEXで殺菌しながらごまかし続けました。しかし、親不知が大きな虫歯になっており、虫歯部分が欠け落ちて詰め物が外れてしまったので、抜歯せざるを得ないと観念しました。痛みは覚悟していましたが、上あごであったこと、自身の老化、担当歯科医師の技術も優れていたのか、思ったほど痛くなく、心配は杞憂に終わりました。