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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第116杯「方向音痴」

ぼくは、方向音痴でよく道に迷います。目的地までうまくたどり着けません。その理由は自分なりに分析して分かっているつもりです。心配性、かつ、せっかちで、本来、右左折すべきところよりも手前で右左折してしまうからです。カーナビでも、指示された交差点ではなく、その手前の交差点で右左折してしまって目的地到達が遅れます。ぼくの父が免許取立てで車を借りて運転したとき、道に迷って、どう運転しても同じ場所に戻ってしまうという経験をしたと言っていましたが、おそらく、本来、右左折すべきところよりも手前で右左折することを繰り返した結果、そのような事態に陥ったのだろうと思います。父はこれに懲りたのか、生涯車を購入しませんでした。ぼくの方向音痴は遺伝といえます。

大学入試で東京に行った時、渋谷駅から徒歩5分とされていた宿泊先にたどり着くのに2時間かかったことがあります。駅周辺を歩いていればそのうち到着するだろうと考えて、適当に道を選択して探したところ、最後まで正しい道を選択できなかったことによります。

ぼくは、飲食店探訪が趣味ですが、飲食店探訪でも方向音痴ぶりを発揮しています。

札幌にアジャンタインドカリ店いうカレー店があり、昭和60年以来、何度も行っていたのに、隣の店に入ってしまったことがあります。仕方がないので、間違って入った店でカレーを食べ、その後にアジャンタに入って、またカレーを食べるという非常に馬鹿馬鹿しいことをして初志貫徹しました。

福岡では路地奥にある寺田屋という居酒屋を目指していたのに、手前の店に入ってしまったことがあります。仕方なく、しばらく飲んでから、寺田屋に行こうと思いましたが腰を据えて飲んでしまったため果たせず、次回は知人に連れて行ってもらいましたが、寺田屋という屋号の違う店でした。3回目の挑戦でようやく寺田屋に入店でき、大願成就しました。

昨年、3年ぶりに東京に行く機会があり、昔よく行ったエチオピアというカレー店に行こうと思いました。ぼくは御茶ノ水にある中央大学の法職課程の研究室に通っていた関係で、この界隈で食事をしており、エチオピアにはよく行きました。ですが、今回、エチオピアに入ったつもりが隣の違う店でした。間違うはずないのにやってしまいました。その日は、後の予定が入っていたのでエチオピアを断念し、今年、リベンジ訪問しました。