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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第112杯「大学受験に同行する」

長男は、東京大学を受験しました。同行予定はなかったのですが、土地勘がないので同行して受験会場に連れて行った方が精神的に落ち着くだろうと考えて、急遽、同行することにしました。

前日、食事の時間は手短にと考え、夕食はホテル向かいのステーキハウスに入りましたが、極めてうるさく、時間もかかったので選択ミスでした。雨模様だったので、受験会場にタクシーで行くことを決断し、ホテルフロントでタクシーの手配をしました。この後、1人で神田の「みますや」と湯島の「カドヤ」で一杯やりました。

1日目は、前日手配したタクシーで受験会場に向かい、試験開始1時間前に到着し、長男が受験会場に入るのを確認しました。横断幕を用意し受験生の名前を連呼して激励する保護者もいて、かなり驚きました。しばらくその場に留まって、何事も起こらないことを確認してから、不動産屋をまわって入学後に住む物件のあたりをつけて、ホテルに戻りました。午後7時ころ長男が戻ってきたので、昨日の反省から、ファストフード店で夕食をとりました。1日目は、出来不出来の差が出やすい国語と数学で、1日目の出来次第で合否が決まると言っても過言ではありません。試験問題と自分の出来を機嫌よく語っており、2日目が得意の社会と、失敗する可能性が低い英語でしたので、食事を早々に切り上げて翌日の準備に集中することにしました。これは大丈夫、前祝と思い、1人で湯島の「岩手屋」他2軒で痛飲しました。

2日目もタクシーで会場に行き、長男が受験会場に入場するのを確認し、しばらく留まってから、ホテルに戻ってコラムを書いていました。長男が戻ってきたので「肉の万世」で夕食をとりました。社会は良い出来、英語は普通だが、数学でミスが発覚したので10数点減ったとのこと。合格は国語と社会の採点次第と言い、ぼくは動揺して財布の入ったショルダーバッグを「肉の万世」に置き忘れてしまいました。幸い気づいて閉店前に取りに行けたので事なきを得ました。それから、合格発表まで中11日あるのですが、合格点の推測をする毎日でした。何とか合格点にはとどいていると予想していました。合格発表の際、合格最低点も発表になるところ、長男は合格最低点は350点にはとどかないと予測しており、合格最低点が344点であることを確認し、安堵して自分の受験番号を探したところ、無事合格していました。