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世論遊論 『酒と泪と男と司法試験』

第104杯「22年ぶり、35年ぶり、53年ぶり」

甲子園出場校を決める北北海道大会で、ぼくの母校、旭川東が53年ぶり決勝進出の快進撃、決勝で惜しくも敗れました。北大会旭川地区予選で留萌に苦戦して序盤で0対4だったのを6回に追いつき、9回に勝ち越して7対4で勝利して、これで波に乗りました。7月15日の北大会1回戦で最近勝っていない旭川明成相手に7回表に集中打で4点先制し、相手の反撃を9回の1点に抑えて勝利しました。

北大会22年ぶりの勝利で、さらに勢いに乗りました。7月17日の準々決勝は昨年準優勝の帯広大谷でしたが、帯広大谷は1,2年生主体のチームで、3年生主体の旭川東は落ち着いて試合に入って先制したことで流れが来ました。最後まで流れを渡さず7対0で勝利。これで35年ぶりのベスト4。ここから中5日空けて7月23日に準決勝が行われます。

7月15日以降は、毎日美酒に酔うことにしました。35年ぶりですよ、ここで飲まないでいつ飲む?35年後は、ぼくは生きていれば91歳。スポーツ推薦の無い公立進学校が勝ち進むのは難しい。これからもっと難しくなるでしょう。もうこんなことは起こらないと考えた方が良い。酒を飲むことを完全に正当化しました。7月23日は、滝川西との公立校対決での準決勝。天気は雨模様でしたが、試合の進行については影響がない状態でした。旭川東はこれまで暑い日の試合がなく、天候にも恵まれてきた感があります。滝川西との試合は、序盤・中盤は、流れが完全に旭川東に来て、チャンスをことごとくものにして6点リードしました。7回表に滝川西は満塁として、走者一掃の2塁打で3点返し、嫌な感じ、気持ち悪い感じとなりました。しかし、7回裏に滝川西内野陣の守備の乱れと旭川東ランナーの暴走気味の好走塁で1点追加し、7対3と4点差にしたのが大きかった。9回表滝川西の攻撃で、2死満塁から長打を許し、本来なら3点返されるところ、4点差だったので3人目は3塁でストップ、自重しました。これで7対5。さらに2死2,3塁と一打同点のピンチでしたが、審判の判定にも恵まれて、三振が取れてゲームセット。

薄氷の勝利で53年ぶりの決勝進出。この日は生涯で1番うまい酒でした。司法試験に合格した時よりもうまかった。決勝戦は翌日で、高3の長男が通う札幌南高で保護者面談も予定されていましたが、このときは保護者面談どころではなく、面談は眼中にありませんでした。