いい加減な『成績優秀者』の決め方




 私がA大学で行っていた単位取得指針を挙げてみる。

 この指針に沿って6年間不真面目に暮らしていたら、

 という、優・良・可の各種まんべんなく取り揃えた微妙な成績表が出来上がったw



 …だがしかし。こんなゴミ成績だというのに、卒業式の数週前に教務課に呼び出され、事務の人に
 「君、成績優秀者だから卒業式で表彰するから。卒業式の動き方を指示するんで、卒業式には早めに来てください。」
 と言われたのである。


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  |ハァ?|    
   ̄∩( ゚Д゚ ) 〃
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 (゚Д゚)ハァ? (゚Д゚)ハァ? (゚Д゚)ハァ?
 (゚Д゚)ハァ? (゚Д゚)ハァ? (゚Д゚)ハァ?
 (゚Д゚)ハァ? (゚Д゚)ハァ? (゚Д゚)ハァ?



 …ありえない。全く意味が分からない。
 同じ学年に同姓の方がいたので、
 「いや、それ同姓の◎○さんと取り違えてますよ、絶対。」
 「計算ミスか番号間違いしてますよ。そんな成績じゃないですよオレ」
 と正当な主張をしたものの、
 「いいや、貴方ですよ。」
 …と、まったく埒があかない。
 私より成績の良い人は必ずいる筈なのに、なぜ私なんだ???

 結局、腑に落ちないまま卒業式に出席し、賞状と楯を貰うハメになった。
 『気を利かせて金一封か図書券でもヨコセや(゚Д゚) ゴルァ!』
 と悪態をつき、賞状と楯をすぐ捨てたのは言うまでもない。



 今にして思うと、成績優秀者とされる理由として1つだけ思い当たることがある。
 それは4年から5年に進級するときに試験的に受けさせられたCBT(共用試験)のトライアル試験での点数が学年1だったことだ。

 これは数年後に本格始動するCBTのデータ集めとしての試験に過ぎず、出来が悪くても全く問題がなかったので、
 真剣に解答しない人が大半(←適当に選択肢のAだけをクリックするなど)のザル試験だった。

 私自身は選択科目でお世話になった病理の教授がCBTの委員をしていたのでそれなりに真面目に解答したが、
 それでも問題文を全部読まず、TPが上がっていればそれだけで多発性骨髄腫を選んだり、
 コンゴレッド陽性の文字があればアミロイドーシスを反射的に選ぶ程度には手を抜いていたw

 6年を通じた成績が飛びぬけて良かったわけでもなく、卒業試験もそこそこだった私が表彰される理由としては、
 このカス試験での成績以外にあり得ないw

 そもそも大学教務課の事務員さんが、わざわざ卒業試験の点数を各医局から報告させて集計したり、
 成績表の優・良・可を数値化して単位数で割る-----などといった面倒なことをするだろうか?

 ということで、このことから分かったこと。

 成績優秀者や学年首席なんてものは、かな〜りいい加減に決められているのでアテにはならない。



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